2018年3月29日
3月11日(日)14:00より、リーガロイヤルホテル広島に於いて、土肥博雄IM実行委員長の開会宣言、迫田勝明グループ7ガバナー補佐の点鐘により、プログラムが開始された。IMのテーマは「ポリオ撲滅と米山奨学」~今、私たちにできる事~ということで、藤中秀幸RI第2710地区ガバナーの来賓挨拶、RAC紹介に続いて、14:30より基調講演が行われた。
Part1は、「アジアにおけるポリオ根絶について」と題して、独立行政法人地域医療機能推進機構理事長・名誉世界保健機関西太平洋地域事務局長の尾身茂様より、ご講演をいただいた。アジア地域におけるウィルスに対する理解や数値の現れ方等、これまでの取組みの困難性、そしてロータリアンのポリオ撲滅活動の最終段階をどう進めていくのかについて、見解を示された。一方で、ポリオ撲滅に関りこれを糧としていた人達に対するフォローなど、今少しの努力が必要ということにも理解が及んだ。また、政情による根深いハードルの存在も知ることとなった。ポリオ撲滅という素晴らしいプロジェクトの端を担っているという再認識がなされた聴講となった。
Part2は、「激動する国際情勢と日中関係のこれから」と題して、元中華人民共和国駐箚特命全権大使の丹羽宇一郎様より、ご講演をいただいた。先ずは「ウソ」をつくことは必ず綻びが出ると。歴史がそれを物語っており、またその歴史は人間が作っているものであることについて、最近の日本でのエピソードや、国と国との間における駆け引きのようなものを交えてのご紹介があった。さて、中国。習近平は不正とパンと軍を押さえたのでここまできた。まだまだ国としての成長は続く。中国ではこれまで400万人を世界に送り出し、そのうち250万人ぐらいは帰って来ていて、国営・民間企業で活躍している。この差は大きいと。今、日本は、中国に対して20年ぐらい遅れている。このままでは立ち上がれなくなる。しかし、世界へ出て行けば必ず改善していく。是非、1社1名ぐらいは兎に角、世界に送り出してくれ!さすれば必ず強い日本は復活すると極めて明確な示唆をいただいた。
いずれも、今回IMのテーマに沿った知見が、グローバルな見地から示され、私たちにできる事を各々がしっかりと考えていくことがIMの大きな意義になると考えさせられる講演となった。
講演の後、藤中ガバナーからの率直で熱を帯びたご講評をいただき、次年度ガバナー補佐としてグループ6から松井敏氏(広島RC)と同グループ7から松田文雄氏(広島城南RC)の紹介され、奥芝隆グループ6ガバナー補佐の閉会挨拶をもって、IMは無事終了した。
大会に続いて、懇親会が開催され、大勢のロータリアンの交歓の場となった。アトラクションではモダンフォークトリオの皆さんの、かつて聴き倒した、懐かしさの薫るフォークソングを堪能しつつ、会は進んで、大いに盛り上がった懇親会となった。 報告:クラブ会報・資料保存委員 林 満生