1960年2月1日、20名のチャーターメンバーで広島東南ロータリークラブが産声を上げ、本年度でクラブ創立65周年を迎えます。この記念すべき年度にクラブ会長を務めさせて頂くことを大変光栄に思うと共に責任も感じています。私は1959年4月19日生まれで、広島東南ロータリークラブとは同級生になります。入会後は、45周年、50周年、55周年、還暦の60周年とロータリークラブと共にお祝いをして参りました。そしてまた、来たる65周年は会長としてお祝い出来ることを、歴史を築き紡いで頂いた諸先輩・現役会員の皆様に衷心より感謝申し上げます。

　本年度ＲＩステファニー・アーチック会長のテーマは｢ロータリーのマジック｣です。会員に平和のために活動するように促し、その手段の一つに4つのテストを実践し、世界をより良くしていく事に取り組むことを呼びかけられています。少しジョークを交え、多様性、公平さ、インクルージョンを進め、行動志向の次世代の人たちをオープンな心で迎え入れる事を推奨されています。上田文雄地区ガバナーの信条は「行動しよう、未来のために」です。コロナ過で停滞した奉仕活動を、コロナ前より発展させる契機として、奉仕活動に対する意識を高めるきっかけを作るよう要望されています。

　これらを鑑み本年度のテーマを　『語ろうロータリーを　語ろう全会員で』とさせていただきます。広島東南ロータリークラブの、世代職業を超えて親密で和気藹々とした家族、兄弟のようなクラブである伝統は保持しつつ、大いにロータリーについて語っていきたいと思います。特に近年入会した若い行動志向の強い次世代を担う会員に対し、理事・役員などの役職経験を持つ私たちベテランメンバーは、やらせてみる覚悟を持ち、それを放置しない責任感を発揮してほしいと思います。過去の延長線上に未来を描くのではなく、英知と勇気と情熱で未来を拓く集団であることを祈念します。

　創立65周年実行委員会の皆様には山下委員長を中心に昨年から何度も会議を開催頂き、記念事業に被爆樹木の絵画コンクールを行って頂くことになりました。10年前から広島東南ロータリークラブが取り組んできた被爆樹木の保存、認知の集大成となる事業になるよう全会員で取り組み、会員皆様の心に残る記念事業になるよう祈念しております。